【写真印刷/本社】平成19年(2007)10月頃十二代三輪休雪先生より、パリ展に対して企業メセナの企画参画のお誘いをいただきました。
弊社としては、平成6年(1994)下関市立美術館で開催された大型企画展「陶芸三輪龍作の世界展」以来、三輪先生の長年に亘るご厚情に応えるため、また三越美術部様に対しても「中里逢庵」「十四代中里太郎右衛門」「酒井田柿右衛門」「今泉柿右衛門」「青木龍山」展等の大型企画展参加実績もあり、更に、日本・ヨーロッパを代表する美術の殿堂「三越エトワール」で、弊社の高精細印刷・併せて総合技術レベルが世界に問えるチャンスと考え、本件の企業メセナ活動に参画させていただきました。
図録・広報物制作にはクリエイティブ関係参画として、陶芸界で著名な写真家田中学而氏と、エディトリアルデザイナー三谷一郎両氏のメセナ事業参画も、快諾いただき平成20年(2008)5月20日に三越日本橋美術部会議室において、合同の企画・編集・広報会議後スタートしました。
その後、弊社美術専門スタッフによる、制作業務が始まり7回に及ぶ事前テキスト校正及び色調チェック、三輪先生による出品作品最終色調チェックを行い、12月23日先生立会いによる印刷を開始し、製本仕上げ作業は正月も返上で翌1月5日に完成するといった非常事態の工程でした。
平成21年(2009)1月6日フランス・ルアーブル港に向けて船便での出航にあたり、下関国際ターミナルおいて日本通運輸出課原田淳一主任様の大変なご苦労(積み込み引き伸ばし)の通関手続きの結果、無事国内集荷された三輪休雪先生の作品と同便で、弊社制作の展覧会用図録2000冊の出航を見届けました。
平成21年(2009)3月9日の「陶 愛と死の融合 十二代 三輪休雪展」のオープニングレセプションには
弊社藤田康子会長も参加し、各関係から本件の図録について高い評価をいただきました。
開催後パリ現地では大好評となり歴史的な展覧会となりました。
編集余滴 瞬報社写真印刷株式会社 営業企画開発 藤本憲治